ツバメの巣作り予防には、ガムテープが手軽で効果的です。
毎年、玄関やベランダ、軒下にツバメが巣を作り始めてお困りの方も多いですよね。
ガムテープを貼るだけで、ツバメが足場を作れなくなり、巣作りをしっかりブロックできます。
この記事では、ガムテープを使った対策の具体的なやり方、失敗しないコツ、注意点や法律面まで徹底解説します。
手軽にできて確実に効くガムテープ対策で、ツバメとのトラブルを未然に防ぎたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ツバメ対策にガムテープが選ばれる理由７つ
ツバメ対策にガムテープが選ばれる理由７つについて詳しく解説します。
それぞれのポイントについて順番に見ていきましょう。
①ツルツルで足場にならない
ガムテープは、ツバメが巣作りの足場として利用しようとする場所に貼ることで、その「ツルツルした表面」によって泥やワラが全くくっつきません。
本来、ツバメはちょっとした凹凸やザラザラした壁面に泥を積み上げて巣を作ろうとしますが、ガムテープの表面だとどうしても材料が滑り落ちてしまうんですね。
特に布製や強粘着タイプのガムテープは、摩擦も少なく、何度やっても上手く定着しません。
ツバメにとって「ここでは巣が作れない」と思わせるには、この“足場にならない”という性質が本当に有効なんです。
ベランダの角や玄関上の平面に貼るだけで効果が出るので、初心者の方でもすぐに始めやすいですよ。
②粘着面の不快感で近寄らせない
ガムテープのもうひとつのポイントは「粘着面の不快感」です。
ツバメは自然界で粘着質なものに触れる経験がありません。
テープの独特なベタベタした感触や、わずかな匂いもツバメにとっては不快なもの。
足で触った時の違和感や、羽にくっつく感覚を嫌がって、すぐに離れていくことが多いです。
特に巣作りを始めようとする春先に、先回りして貼っておくと、「ここは危ない」とツバメに覚えさせやすいですよ。
③光沢や人工物感で警戒させる
ガムテープには「人工物感」や「光沢」があります。
銀色や黒など、不自然な色や光を反射するタイプを選ぶと、ツバメはより強く警戒します。
野鳥は“自分たちの知らないもの”や“光るもの”には本能的に近づかない傾向があるんです。
例えばアルミテープや銀色のガムテープだと、晴れた日には反射光もプラスされてより効果的。
「せっかく来たけど怖いな…」と思わせて、他の場所を探してくれます。
④安価で手軽に設置できる
ガムテープは、どこでも手に入る身近なアイテム。
ホームセンターや100円ショップでも売っているので、すぐに準備ができます。
高額な防鳥グッズやネットと違い、初期費用をかけずに対策を始められるのが大きな魅力です。
貼り付けも簡単で、失敗しても貼り直しができるのが助かります。
毎年使い続けても家計の負担になりにくいですよ。
⑤剥がしやすく跡が残りにくい
ガムテープは使い終わった後も、簡単に剥がすことができます。
巣作りのシーズンが終わったら、さっと剥がしても跡が残りにくいのがポイント。
壁や天井が心配な場合は、あらかじめマスキングテープを下に貼っておくとさらに安心です。
塗装や建物を傷めずに対策できるのは、持ち家にも賃貸にも嬉しいですよね。
テープ跡が気になる場合は、中性洗剤や専用クリーナーで落としましょう。
⑥巣作り前の予防に最適
ガムテープは「予防」にこそ威力を発揮します。
ツバメが巣作りを始める前に、狙われやすい場所に貼っておくだけで高い効果が期待できます。
巣を作られてからの対策は、法律上できないことも多いので、必ず“早め”の行動を心がけましょう。
春先から6月ごろまでに貼るとベストです。
「今年も来るかも…」と心配な方は、早めの準備が肝心ですよ。
⑦他のグッズと併用しやすい
ガムテープだけで難しい場合も、他の対策グッズと組み合わせることで、より強力な防御ができます。
例えば、防鳥ネットや剣山、空き箱を使った「空間を埋める」方法とも相性抜群。
設置スペースや予算に合わせて、色んな工夫がしやすいのがガムテープのメリットです。
ツバメの“しつこい再チャレンジ”にも柔軟に対応できるので、長期的な対策にも向いています。
複数の方法を併用して「絶対にここには作らせない！」という環境を作りましょう。
ガムテープで効果を最大限にする貼り方５ステップ
ガムテープで効果を最大限にする貼り方５ステップを解説します。
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
①設置場所の選び方
ガムテープ対策の効果は、設置する場所によって大きく変わります。
ツバメは「雨風を防げる」「天敵から身を守れる」「人が少なく静かな場所」を本能的に選んで巣作りします。
そのため、玄関やベランダの天井と壁のつなぎ目、軒下のL字型の角、柱の出っ張った部分など、ツバメがとまりやすい平面や角をしっかりカバーしましょう。
とくに「過去に巣を作られた場所」や「日陰で静かな場所」は狙われやすいので、重点的に貼るのがおすすめです。
逆に、コンクリート壁や湿気の多い場所、強風が吹く場所は粘着力が弱まりやすく、効果が持続しにくいため避けた方が良いでしょう。
②下処理（清掃）の重要性
意外と見落としがちなのが、貼り付け前の下処理です。
埃や汚れが残っていると、どんなに強力なガムテープでもすぐに剥がれてしまいます。
まず雑巾でしっかり表面の汚れをふき取ってから貼ることで、粘着力が最大限に発揮されます。
濡れている場合は完全に乾かしてから作業してください。
下処理をしっかり行うことで、数ヶ月間はしっかり持続しますので、面倒でも必ずやりましょう。
③L字や角を重点的にカバー
ツバメはL字の角や出っ張りを特に好みます。
そのため、角の部分にはガムテープを折り曲げてしっかり密着させるのがコツです。
壁と天井の境目や、柱と壁のつなぎ目など、複数の面にまたがるように貼ると効果的です。
広めのテープ（45mm〜50mm）を使い、足場になりそうな部分を残さないように心がけてください。
必要に応じて、ホチキスや画びょうで補強するのもおすすめです。
④剥がす時期とメンテナンス
ガムテープは巣作りシーズンが終わった8月以降には剥がしましょう。
無理に剥がすと壁や塗装を傷めることもあるので、ゆっくりと丁寧に剥がすのがポイントです。
剥がした後に粘着跡が残った場合は、中性洗剤や専用クリーナーで拭き取るときれいになります。
また、紫外線や雨風によって劣化しやすいので、定期的に状態を確認し、劣化が見られたら新しいテープに交換しましょう。
長期間貼りっぱなしは見た目も悪くなるため、きれいに保つ意識が大切です。
⑤建物を傷めない工夫
ガムテープの直貼りが心配な場合は、下にマスキングテープや養生テープを貼ってからガムテープを重ねる方法がおすすめです。
これで建物への粘着ダメージを大きく減らすことができます。
特に賃貸物件や新築住宅の場合は、このひと手間でトラブルを防げます。
また、テープが剥がれたときのゴミが周囲に落ちないよう、定期的なチェックや掃除も忘れずに行いましょう。
できるだけ家や周囲をきれいに保ちながら、しっかり対策できるのが理想です。
ガムテープ対策でよくある失敗例とその解決法４つ
ガムテープ対策でよくある失敗例とその解決法４つを詳しく紹介します。
失敗例とその解決策を順番に見ていきましょう。
①場所選びのミス
せっかくガムテープを貼っても、ツバメが実際に狙っていない場所に設置してしまうと、まったく効果がありません。
たとえば壁の中央や風通しの強い場所、またはザラザラしたコンクリート面に貼ってしまうと、意味のない対策になってしまいます。
ツバメの巣作り行動をよく観察し、「どこにとまろうとしているか」「どの時間帯に来ているか」をチェックしましょう。
巣作りしそうなスポットをピンポイントで狙い撃ちすることが大切です。
過去に巣を作られた場所や、軒下のL字型の角、柱の出っ張り、ベランダの天井と壁のつなぎ目など、ツバメが好むスポットは念入りにカバーしてください。
②粘着力不足による剥がれ
屋外で使う場合、普通のガムテープではすぐに剥がれてしまうことがあります。
雨や湿気、直射日光にさらされる場所では、必ず「屋外用」「強粘着タイプ」の布テープを選びましょう。
さらに、貼る前に必ず表面の汚れをきれいにふき取り、乾燥させてから作業すると長持ちします。
一度剥がれてしまったテープをそのまま再利用せず、新しいものに交換することも重要です。
必要に応じて、ホチキスや画びょうで補強する方法もありますので、粘着力が心配な場合は試してみてください。
③ツバメの慣れへの対処法
ガムテープを長く貼りっぱなしにしていると、ツバメが慣れてしまうことがあります。
特に、テープの光沢や人工物感が薄れたり、劣化してきた場合には警戒心が薄れてしまうんですね。
この場合は、テープの種類を変えたり、貼る場所を広げたりするのが効果的です。
アルミテープや銀色のテープ、または反射テープや風車など、他の対策と併用することで「環境が変わった」とツバメに感じさせましょう。
しつこく同じ場所に来るツバメには、対策のバリエーションを増やすことがポイントです。
④近隣や管理者とのトラブル回避
ガムテープ対策はとても手軽ですが、貼り方や見た目に注意しないと近隣トラブルのもとになることも。
例えば「見た目が悪い」「ゴミが落ちてきた」「勝手に建物を汚した」といったクレームや、「ツバメを虐待しているのでは？」と誤解されることもあります。
集合住宅や公共の場では、必ず管理者や大家さんに相談し、必要であれば事前に告知をしておきましょう。
また、通行人が多い場所や目立つ場所では、デザインや色に気を配ることも大切です。
周囲への配慮を忘れずに、トラブルを未然に防ぎましょう。
他のツバメ対策グッズとの違いと併用アイデア３つ
他のツバメ対策グッズとの違いと併用アイデア３つについて紹介します。
それぞれの方法の違いや併用のアイデアを見ていきましょう。
①防鳥ネットとの比較
防鳥ネットは広範囲を一気にカバーできるのが最大の特徴です。
ベランダ全体や建物の大きな面積を守りたい場合、ガムテープよりも効果的な場合があります。
ただし、設置が大がかりで時間もかかる上、見た目が目立ちやすいというデメリットもあります。
また、ネットにツバメや他の鳥が絡まってしまう危険性もゼロではありません。
コストもガムテープに比べると高くつきやすいですが、どうしても広範囲を守りたい時には併用を検討してみてください。
②剣山やペットボトルとの違い
剣山（バードスパイク）は、高所や巣を作られやすい小さなスペースに向いています。
とても効果が高い反面、小さなお子様やペットがいる家庭では怪我のリスクがあり、設置場所には注意が必要です。
一方、ペットボトルを置く方法は、コストがかからず手軽ですが、ツバメがすぐに慣れてしまうこともあります。
どちらも「物理的に足場をなくす」という考え方ではガムテープと似ていますが、安全性や効果の持続期間などで違いが出てきます。
ご家庭の状況やスペースに合わせて使い分けてみましょう。
③空間を埋める方法と組み合わせ
最近注目されているのが「空間を埋める」という新しい発想のツバメ対策です。
ツバメが狙っている場所に、空き箱や新聞紙の塊を使って、巣の足場自体をなくしてしまう方法が話題になっています。
ガムテープで「ツルツル作戦」を行ったうえで、さらにその上に空き箱を置くことで、ツバメが物理的にとまれない環境を作ることができます。
この方法は、ガムテープや反射テープなど他のグッズで効果が薄い場合にも有効です。
費用もほとんどかからず、お金も手間もあまりかけたくない方におすすめの併用アイデアです。
ツバメとの共存と法律・マナーを守るために
ツバメとの共存と法律・マナーを守るために大切なポイントを解説します。
人とツバメが気持ちよく暮らしていくために、しっかり確認しておきましょう。
①鳥獣保護管理法のポイント
ツバメは日本の「鳥獣保護管理法」によってしっかり守られている鳥です。
この法律では、野鳥の卵やヒナを傷つけたり、巣を壊したりする行為が厳しく禁じられています。
違反した場合は、個人であっても高額な罰金や懲役が科せられることがあるので要注意です。
知らずに「ヒナがいる巣を撤去した」など、あとで大きなトラブルになることもあるため、法律の内容は必ず理解しておきましょう。
予防策としてガムテープを貼る行為は「巣を作る前」であれば合法なので安心してください。
②合法的なタイミングと方法
ツバメ対策で大切なのは「タイミング」と「やり方」です。
一度でもツバメが卵を産んだり、ヒナがいる巣の場合は、撤去することは法律違反になります。
巣作りの兆候を見つけたら、すぐにガムテープなどで足場をふさいで予防しましょう。
すでに巣が完成してしまった場合は、ヒナが巣立つまで静かに見守ることが必要です。
卵やヒナがいないタイミングであれば、巣の撤去や壁の清掃なども問題ありません。
③巣ができてしまった場合の対応
ガムテープなどの予防策をする前に、すでにツバメの巣ができてしまった…という場合もあります。
この場合は、卵やヒナが巣にいる期間（2〜3週間）は絶対に手を出さず、静かに見守りましょう。
糞や泥が落ちて困る場合は、巣の下に新聞紙や糞受け板を設置することで、家やベランダの汚れを防ぐことができます。
ヒナが無事に巣立ったあとは、卵やヒナがいないことを確認したうえで巣を撤去し、ガムテープ対策を再開しましょう。
必ず「いまツバメがその巣を使っていないか」を確認することが大切です。
④子どもと学べる自然観察の機会
ツバメの巣作りは、子どもたちにとっても貴重な自然観察のチャンスです。
巣作りからヒナの成長、巣立ちまでの一連の流れを見守ることで、「命の大切さ」や「生き物と人との共存」について学ぶ機会になります。
親子で一緒に観察したり、写真や記録を残したりするのもおすすめです。
もちろん衛生面のケアや、糞受けの工夫もしっかり行いながら、ツバメとの共存を楽しんでみてください。
ガムテープ対策は「予防策」として、必要な場面で上手に使い分けていきましょう。
まとめ｜ツバメ対策 ガムテープで手軽に安心を手に入れよう
| 対策のポイント（ページ内リンク） |
|---|
| ①ツルツルで足場にならない |
| ②粘着面の不快感で近寄らせない |
| ③光沢や人工物感で警戒させる |
| ④安価で手軽に設置できる |
| ⑤剥がしやすく跡が残りにくい |
| ⑥巣作り前の予防に最適 |
| ⑦他のグッズと併用しやすい |
ツバメ対策にガムテープを使う方法は、誰でも手軽に始められて高い効果が期待できる現実的な手段です。
足場を作らせない工夫、強粘着タイプや設置場所のコツ、見た目や近隣への配慮までポイントを押さえることで、ツバメの巣作りを無理なく予防できます。
法律やマナーを守りながら、ツバメとの共存や自然観察の機会も大切にできるので、家族みんなで安心して春を迎えましょう。
